My Favorites,
My Fevers
2019.09.20 FRI
道路でリュックを背負って立つ皆川暢二さんの写真

My Favorites, My Fevers

Vol.2皆川暢二

2019.09.20

Photographer: Takashi Minekura

あの人に魅せられたのは、あの人が持ってるモノを見せられたから。なんてことが実際にあるかどうかはわからないけれど。“名は体を表す”さながら、愛用品には、その人をとりまくカンジが色濃くにじみ出ているもの。では、近ごろ気になるあの人は、普段どんなものを持ち歩いているんだろう。こだわりのアイテムや周辺のエピソードから、カルチャーイノベーターたちの意外な素顔に迫る本連載。第二回目は、映画『メランコリック』のプロデューサーとして、また俳優として主人公も演じている、映画製作ユニットOne Goose(ワングース)の皆川暢二さんにカバンの中身を覗かせてもらいました。

ガードパイプに腰掛けて笑う皆川暢二さんの写真

『メランコリック』主演男優
皆川暢二のカバンの中身

今日は名古屋での舞台挨拶を終えてきました。これから大阪、広島、福岡も回ります。海外の映画祭もあと3つあって、9月中に終わる予定です。普段は仕事を意識しすぎると終わった瞬間にどっと疲れちゃうので、あまりオンオフの差をつけないようにしていて、リュックも使い分けずに同じ荷物をずっと持っていることが多いです。

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mont-bell Photo Walker Pack 35

mont-bell

Photo Walker Pack 35

自転車で海外を回ったりしていたんですが、これは1年半くらい前に台湾を縦断するために買ったもの。たっぷり入る機能性が良くて、苦楽を共にしてきた相棒のような存在です。日常でもこれを使ってます。

no2
PORTER Card Case

PORTER

Card Case

ポーターが好きなんです。あと青も好き。映画が始まってからいろんな人と会うようになって、名刺入れが急にパンパンになりました!

no3
PORTER CURRENT Long Wallet

PORTER CURRENT

Long Wallet

もともとキャンパス地の財布を使ってたんですけどボロボロになって、兄にプレゼントしてもらいました。キーケースも揃えてますが、今日は忘れちゃって…。こちらもパンパンなのは、カードが多いのと、領収書ばっかり…(笑)

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顔に手を当てて笑う皆川暢二さんの写真
Takahashi 2019 Diary

Takahashi

2019 Diary

これも青いですね…。スケジュール管理は手書き派です。もともとアナログ人間なので、PCを使う前から手帳を使っててこのサイズが落ち着きます。毎年同じものを買っています。

ソファーに座って話す皆川暢二さんの写真

一目で興味が沸いた俳優の道

もともと学校の先生になりたかったんです。先生になるために学生のうちに何か経験しておいた方がいいなと思って、エキストラのバイトをしていました。その時に第一線で活躍している俳優さんを目の前で見て、めちゃくちゃ面白そうだなって。興味がガラッと変わってこの道に入りました。『メランコリック』ではプロデューサー業もやってますが、それまでは一人の俳優でした。

no5
Apple MacBook Air

Apple

MacBook Air

仕事で使います。映画を作り始めてからPCを使うようになりましたが、それまではPCを5分使うだけで気持ち悪くなってました(笑) プロデューサーをやると必然的に向き合わなきゃいけないので、常に持ち歩いてます。

no6
WiMAX Pocket Wi-Fiの表面
ステッカーが貼られたWiMAX Pocket Wi-Fiの裏面

WiMAX

Pocket Wi-Fi

これだけ青くないけど、青があったら青にしてました(笑)家に一日いるのが耐えられないので、作業はカフェに行ったり場所を転々としています。映画のキャスティングに協力してくれたエイジレオンリーさんが作ったステッカーを貼ってます。

草木の前に立つ皆川暢二さんの写真

挑戦する楽しさを知ったアメリカ横断

数年前にアメリカに3ヶ月間くらい行って、一人で自転車で横断しました。そこで自分で何かにチャレンジすることの楽しさを知って。『メランコリック』は制作会社もない中で一から自分たちで作ったんですが、この旅の経験があったのがすごく大きい。それまで自分が俳優をしていたことと、自分自身でチャレンジしてやってみたいなっていう思いから形になった作品です。旅をしていなかったら、この映画も作っていません。

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映画メランコリックのパンフレットを開いた写真
映画メランコリックのパンフレットの表紙とサインが入った裏表紙

Brochure

映画館で売ってるパンフレットです。俳優陣と製作スタッフのサインを入れてもらってます。ワングースとしての製作過程やスタッフ一人ひとりの内面の部分が書いてあるので、出先などでも説明しやすいんです。

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映画メランコリックのフライヤーとプレスシート

Flyer / Press Release

渋谷のアップリンクから上映がスタートしているので、マークシティ前でチラシ配りをしていて、作品を気になった人などに手渡ししています。一人でも多くの方に足を運んでもらうために地道な努力は怠りたくないなと。今はアップリンク渋谷、吉祥寺、イオンシネマなどで上映中で、これから全国各地での上映も控えています。
もう一つは関係者向けの資料です。どんな作品なんですかって聞かれた時に渡していたもの。パンフレットが最近できたので、それまではこの資料を使っていました。

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DHC 亜鉛

DHC

朝早く出張に行くこともあって不規則なので、最近健康を気にし始めました。一日一粒、これを飲むことでバイタルを保ってる感はある(笑)

リュックを横に置き外の階段に腰掛けて笑う皆川暢二さんの写真

自分たちの世代で盛り上げたい

ワングースは、同じ演出家さんの下についていた監督・脚本の田中征爾と、4年前にアクション映画で共演した磯碕義知とで立ち上げました。この二人は自分が出会ってきた中で、映画の見方、考え方、切り込み方が全然違ったんです。自分たちが心からいいと思える作品を自由に作って世に出したいって共感できた仲間。やるんだったら自分たちの世代で盛り上げてやろうって。その一発目が『メランコリック』。絶対に成功させたいですね。

記事で紹介したカバンと中身の全アイテムを並べた写真
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