新時代のファンクを提示したハービー・ハンコックの『ヘッド・ハンターズ』

本作『ヘッド・ハンターズ』はジェイムズ・ブラウンやスライ&ザ・ファミリー・ストーンらが生み出した泥臭いファンクのエッセンスを蒸留・抽出し、当時はまだ珍しかった16ビートのグルーブ感と洗練された“キメ”を武器に、ファンクやジャズを知らないリスナーを虜にしたアルバムである。同時に、本作はフュージョン最初...