スライドギターの概念を変えたデビッド・リンドレーの『ウィン・ジス・レコード』は時代に左右されない作品だ

デビッド・リンドレーと言えばジャクソン・ブラウンの名前が浮かぶほど、その関係は深い。特に『レイト・フォー・ザ・スカイ』(‘74)のタイトルトラックでの寂寥感に包まれた味わい深いギターソロはまさに名演で、リンドレーの名がロックファンの心に刻みつけられた忘れられない一曲となった。しかし、彼の天才はラップ...