ジム・モリソンの遺作となったドアーズの『L.A. ウーマン』は、自らのルーツを見直した秀作

ジム・モリソンは数多くのカリスマを生み出してきたロック界でも別格の存在だと言えるだろう。数々の奇行と早逝によって彼の存在は伝説化されていくのだが、神格化はフランシス・フォード・コッポラ監督の映画『地獄の黙示録』(‘79)で使われたドアーズ初期の楽曲「ジ・エンド」(’67)に漂う暗鬱なデカダンのイメー...